
風が強いです。
今日もとうもろこしの種まき&トンネル張り。
夫と二人でビニールを引っ張る先からバタバタと風が入り込んでちょっと小休止、土をかけてはちょっと小休止、の繰り返し。
この時期は我慢比べのように春の嵐との闘いの毎日です。
でも。
少し前までのあんなに寒かった北風とは違い、力強い中にもちゃんと春を感じる匂いがあるような気がします。
最初に張ったトンネルの中ではとうもろこしと枝豆の可愛い芽も大きくなってきています。
まだしばらく続くこの風との闘いですが、我が家の窓から見える桜の木がもうすぐ咲くんだなあ、と思うと、なんだか頬が緩んでしまう昼下がりなのでした。
東京で1泊し、朝いちばんの飛行機で帰路につきました。
午後からは高知県男女共同参画推進フォーラムの講師のお仕事・・・といっても初めての経験です。
高知県の農業女性リーダーの皆さんの前で、農業女子PJに入ったこと、一歩前に踏み出した事がきっかけで変わったことをお伝えする、というもの。お話をいただいた時は本当に驚きで、たかだか農業に携わって3年足らずの私が大先輩の皆様の前で講義をするなんて、そんな大それた事はできません!と、正直お断りするつもりでした。
が。
自宅まで来てくださった県の方がとても良い方で、色々と雑談しているうちにお引き受けすることになり・・・あれよあれよと当日を迎えてしまいました。会場にはご近所の農家の方も来られていて、緊張もピーク(;゚Д゚)
ええいままよ、と話し始め、約40分の持ち時間をなんとか無事に(?)お話を終える事ができました。
なにぶん初めての事なので勝手も分からず、何度断れば良かったと思ったかしれませんが、終ってみれば楽しく明るい女性リーダーの皆さんとお知り合いになれ、お褒めの言葉も頂戴し、何より自分自身もこれまでの想いを再確認することができた貴重な経験となりました。
関係各所の皆様、会場に来ていただいた女性リーダーの皆様、改めて厚く御礼申し上げます。
グランプリの発表が終わると、外部の方たちを完全にシャットアウトしてアフターパーティーが行われました。無事に本番を終えたメンバーは緊張も解け、食事とお酒とおしゃべりを楽しんでいました。
安倍昭恵さんのスピーチも素晴らしく、私達PJメンバーを本当に応援して下さっているお気持ちが伝わり私は一気にファンに。
落ち着いた物腰の中にしっかりと強い意志を持ってらっしゃる・・・そんな印象でした。素敵な女性です。
そして今夜のメインイベント(らしいです)。現れたスペシャルゲストは、小泉進次郎農林部会長!
噂には聞いていましたが、とにかく話が上手い!
ユーモアに溢れながらも核心をつく内容のスピーチ。
そして、テレビで見るよりはるかにイケメン!
まるで目に見えるかのような人を惹きつけるオーラ!
普段は決してミーハーではない私ですが(笑)、しっかりと間近で目を見つめ、笑みを絶やさず話を聞き、片方で握手をしながらもう片方は腰に回し一緒に写真に納まるその技に、コロッとやられてしまいました・・・(´∀`*)💛
こういった方たちと直接お話ができる機会を与えて下さった、この農業女子PJ。
日本中でもっともっとメンバーが増えて、農業従事者の、私達女性の声が政治に届くようになれば良いなと思います。
チーム香港と呼ばれた私達( *´艸`)
別名貫井組(笑)のメンバーで最後に写真を撮ることができました。
良い夢を見させていただきました!
3月9日。
農業女子PJアワード2016が東京・丸の内で開催されました。
今年1月、私を含め12名のメンバーがPJ初の香港への輸出に挑戦した成果を、発起人であり中心となった埼玉の貫井さんがファイナリストとしてプレゼンテーションすることになったのです。今回の取り組みがファイナルまで残った事ももちろんですが、また全国のメンバーと会えることが本当に嬉しくて、喜び勇んで出かけました。
結果惜しくもグランプリは逃しましたが、登壇された5名の皆さんは全て素晴らしい取り組みをされていて、なんども頷き時にはじんわりと熱いものがこみ上げ・・・どなたが取ってもおかしくない(というより皆さんに差し上げたい!)内容でした。グランプリは同じ四国・香川県で女性のワークライフバランスを大手企業以上に整えた、人材育成部門の尾池さん。本当におめでとうございました。
6年前のあの日、まだ外で働いていた私はインフルエンザで仕事を休んでいました。
テレビから流れてくる映像を、毛布をかぶってただただ震えながら見ていました。
遠く離れた地に想いを馳せながらも、小さな子供を育てながら会社勤め。日々の暮らしに手いっぱいで何もできない自分自身に憤り、無力さを嘆く日々。
毎日毎日、ごめんなさいと誰かに謝りながら数か月を過ごしていました。
直接的な被害は無かったこの高知に生きるものとして、無常なこの世をこれからどうやって進んで行けばいいのだろう。
私が夫とともに農業を生業としようと思うきっかけにもなった、6年前のあの日。
もしもの事があれば畑を解放しようね。
うちの野菜や果物を全部食べてもらおうね。
子どもを連れてうちに避難してもらおうね。
いつも心の奥に忘れずにしまってある想いです。
二本の足でしっかりと大地に立ち、空を仰ぎ、今日も明日も明後日も変わらず作物を作り続け、大切な家族とともに生きていきます。