「農」のある暮らし
畑のお仕事

土佐紅

やっと晴れの日が続いています!嬉しい!冬場は雨が降った後は何日も入れなかったりするのですが、春から初夏、高知の温かい(むしろ暑い?)風と強いお日様の力でさくっと乾かしてくれます。

森田農園でもやっとサツマイモの植え付けが始まりました。さつまいもはツルで植えるため、カンカン照りの日には植え付けができません。せっかく植えても雨が降らないとツルは枯れてしまいますし、しっかり根付かないのです。この日は小雨。全員が雨合羽を着ての作業。ピシッと張ったマルチシートの上にツルをぽんぽんと置いていき、穴を開けてできるだけ浅く長く植える船底植え。私はこれが何年やってもへたくそで、いつもツルを置いていく係です‥‥。

森田農園で栽培しているサツマイモは、土佐紅、紅はるか、干し芋用の人参芋、それに安納芋が少し。

サツマイモも最近は若い女性に再人気のようで、色んな品種が開発されています。安納芋に紅はるかやシルクスイートなどが有名ですね。どちらもしっとり、ねっとり系です。他にも紅あずま、紅はやと、かほっくり・・・・どこの産地も特色あるお芋に力を入れ始めたようです。

土佐紅。皆さんご存知ですか?

鳴門金時は知っていても、土佐紅はご存じない方が多いと思います。これは高系14号という高知県が開発した早掘り品種で、とても優秀な品種だそうです。鳴門金時はこの高系14号の徳島名、とでも言うのでしょうか・・・高知が発祥なのに名前は徳島の方が有名だなんて、よさこいソーランみたいですよね。

土佐紅は、ほくほくした甘さが上品なお芋です。全国的にも有名な日曜市の芋天屋さんも、もちろんこの土佐紅を使っています。口に入れるとほろっと崩れるあの感じが、美味しい天ぷらにぴったりなんでしょうね。

サツマイモがブランド化して名前で買われる時代。私はこの大好きな「土佐紅」という名前を、もっともっと全国に広めていきたいと思っています。