高知県吾川郡いの町枝川八代地区の森田農園はしょうがや芋類を中心に、土の良さを活かした農業を営んでいます。

森田農園ブログ

森田農園のHPを開くとトップに出てくるイラスト、黄色いコンテナ。

実はこれが、農業を始めるときに一番印象強かったものの象徴なんです。

どんな作物を作っていてもおそらく、農家にとってこのコンテナはあって当たり前の道具。必需品です。みんなが使っているものなので基本はどれも同じ。重ねて使うのでサイズも同じ。

作物を収穫するのはもちろんのこと、畑に持っていく着替えを入れたり手袋や帽子を入れたり。我が家ではおやつやお茶もコンテナで持ち運びます。子どもが小さいときはちょこんと座るとエア自動車にも。イスがわりだったりテーブルになったり。万能すぎるシロモノ。

このコンテナ、名前・・・苗字と名前の一文字目を取った屋号が入っています。

新しいものは印刷(?)なんですが、古いものは焼き印!これがかっこいい!

今は7代目の父の名前、「森克」。これがいつの日か8代目の夫の名前「森健」に変わる日が来るのだなあと思うと、色んな意味で胸にぐっと来ます。その時が来たらぜひ焼き印にしたいなあ、と密かな野望を抱いています。

だから森田農園にはミドルネーム「もりけんファーム」とあるのです( *´艸`)

 


ご覧の通り、かなりBIGです。

昨年10月に収穫した土佐紅。今日は1トン強洗いました。

大きすぎて産直コーナーにも出せないし、日曜市でもまず売れません。でも、味が大味かというとそんなことはなく、きちんと保管されていれば十分にほっくり甘いさつまいもです。

今でこそ機械の手を借りて洗っていますが、ほんの3年前までは全て手洗い・・・私も就農して1年目は日がな一日イモ洗い、という日もありました・・・・

さて、この大きな娘はどこに行くか。

先日のブログでもご紹介しましたが、高知県民で知らない人はいない日曜市のいも天屋、大平商店さんです。毎年GW前のこの時期、トン単位で買っていただいています。

最近は長蛇の列がぐるっとお店を取り囲み、近くではたくさんの人がはふはふと頬張っていますよね。あの方々に声を大にして言いたい!

「GW前後からのその美味しいお芋、うちのお芋ですっっ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾!!」

 

 

 


まだ私が農業を始める前の話。

夫はすでに就農していましたが私は全く栽培には興味がなく、もっぱら食べる事ばかり考えていました。

「皮ごと使える国産レモンが食べたい!」この一言でみかん山にレモンの木が植えられました。

「ブドウが大好き」自宅脇の狭い畑にブドウ棚ができました。

「毎朝取れたてのブルーベリーを摘んでヨーグルトに入れたい」今では毎春実がたわわになっています。

退職し農業を生業とするようになってからも、とにかく「自分が食べたいもの、食べてみたいもの」を結構作ってみたりしています。

うまく育つもの、まったく育たないもの。

育ったけど美味しくないもの。

美味しいのに売れないもの。

「食べたい」と「美味しい」、だけでは趣味の延長。これに「品質」「持続栽培できる」「周知する」が加わり、さらに仕事にするには流通や値段も考えないといけません。面白いけど難しい、農業経営です。

ただ一つ言える事は、私達にはなんどでもチャレンジできる文字通り「土壌」がある、という事。

あーこれダメだったね、こんどはこれをやってみよう、こうすればできるかもと何度でもチャレンジできる。豊かな土や水、協力し相談できる家族がいる、という事。

今、就職活動をされている大学生の方も多いかと思います。

大人も子供も失敗が許されない感のある風潮の中、多少の失敗は大きな糧になる事も多いのが農業。もちろん度合いによりますが・・・。

ぜひ農業を就職先、または新規就農の経営者として選択肢に入れてみて下さい。思ったよりクリエイティブで最先端な仕事になるかもしれませんよ。

とりあえず、この春はアーモンドを植えてみました( *´艸`)大きくなーれ、実がなーれ!


やっと晴れの日が続いています!嬉しい!冬場は雨が降った後は何日も入れなかったりするのですが、春から初夏、高知の温かい(むしろ暑い?)風と強いお日様の力でさくっと乾かしてくれます。

森田農園でもやっとサツマイモの植え付けが始まりました。さつまいもはツルで植えるため、カンカン照りの日には植え付けができません。せっかく植えても雨が降らないとツルは枯れてしまいますし、しっかり根付かないのです。この日は小雨。全員が雨合羽を着ての作業。ピシッと張ったマルチシートの上にツルをぽんぽんと置いていき、穴を開けてできるだけ浅く長く植える船底植え。私はこれが何年やってもへたくそで、いつもツルを置いていく係です‥‥。

森田農園で栽培しているサツマイモは、土佐紅、紅はるか、干し芋用の人参芋、それに安納芋が少し。

サツマイモも最近は若い女性に再人気のようで、色んな品種が開発されています。安納芋に紅はるかやシルクスイートなどが有名ですね。どちらもしっとり、ねっとり系です。他にも紅あずま、紅はやと、かほっくり・・・・どこの産地も特色あるお芋に力を入れ始めたようです。

土佐紅。皆さんご存知ですか?

鳴門金時は知っていても、土佐紅はご存じない方が多いと思います。これは高系14号という高知県が開発した早掘り品種で、とても優秀な品種だそうです。鳴門金時はこの高系14号の徳島名、とでも言うのでしょうか・・・高知が発祥なのに名前は徳島の方が有名だなんて、よさこいソーランみたいですよね。

土佐紅は、ほくほくした甘さが上品なお芋です。全国的にも有名な日曜市の芋天屋さんも、もちろんこの土佐紅を使っています。口に入れるとほろっと崩れるあの感じが、美味しい天ぷらにぴったりなんでしょうね。

サツマイモがブランド化して名前で買われる時代。私はこの大好きな「土佐紅」という名前を、もっともっと全国に広めていきたいと思っています。

 


毎日雨が続いています。

春先の植え付けの忙しい時期、全てが露地栽培の森田農園はなかなか外仕事がはかどらず・・・重い灰色の空を見上げてはため息をついています。ついこの間まではあんなにカラカラだった畑も心なしかアップアップしているような。

しなければいけない事が山積みで、蒔いた種が流れないか心配で、子供たちは進級で、洗濯物が乾かなくて。なんだか気ばかりが焦る日々です。

我が家の裏山には数本の桜の木があります。ちょうどダイニングの窓から見える場所。自宅に居ながらにして毎食お花見気分が楽しめるこの時期を、私たちは毎年楽しみにしているんですが、今年は本当に花が遅い。まだやっと3分咲きくらいかな?

事務仕事をしながらそんな事を思っていると、ふと題名の「桜雨」という言葉を思い出しました。桜の咲く時期に降る雨の名前です。また、この時期のにわか雨は「花時雨」と呼ぶそうです。

日本語の表現のなんと、なんと美しい事か!

高知の明日の天気は晴れの予報。焦る気持ちはいったん心の引き出しにしまって、花びらに雨のしずくが残る桜を愛でにちょっこり家族で出かけましょうかねえ。


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