森田農園ブログ

まだ私が農業を始める前の話。

夫はすでに就農していましたが私は全く栽培には興味がなく、もっぱら食べる事ばかり考えていました。

「皮ごと使える国産レモンが食べたい!」この一言でみかん山にレモンの木が植えられました。

「ブドウが大好き」自宅脇の狭い畑にブドウ棚ができました。

「毎朝取れたてのブルーベリーを摘んでヨーグルトに入れたい」今では毎春実がたわわになっています。

退職し農業を生業とするようになってからも、とにかく「自分が食べたいもの、食べてみたいもの」を結構作ってみたりしています。

うまく育つもの、まったく育たないもの。

育ったけど美味しくないもの。

美味しいのに売れないもの。

「食べたい」と「美味しい」、だけでは趣味の延長。これに「品質」「持続栽培できる」「周知する」が加わり、さらに仕事にするには流通や値段も考えないといけません。面白いけど難しい、農業経営です。

ただ一つ言える事は、私達にはなんどでもチャレンジできる文字通り「土壌」がある、という事。

あーこれダメだったね、こんどはこれをやってみよう、こうすればできるかもと何度でもチャレンジできる。豊かな土や水、協力し相談できる家族がいる、という事。

今、就職活動をされている大学生の方も多いかと思います。

大人も子供も失敗が許されない感のある風潮の中、多少の失敗は大きな糧になる事も多いのが農業。もちろん度合いによりますが・・・。

ぜひ農業を就職先、または新規就農の経営者として選択肢に入れてみて下さい。思ったよりクリエイティブで最先端な仕事になるかもしれませんよ。

とりあえず、この春はアーモンドを植えてみました( *´艸`)大きくなーれ、実がなーれ!


やっと晴れの日が続いています!嬉しい!冬場は雨が降った後は何日も入れなかったりするのですが、春から初夏、高知の温かい(むしろ暑い?)風と強いお日様の力でさくっと乾かしてくれます。

森田農園でもやっとサツマイモの植え付けが始まりました。さつまいもはツルで植えるため、カンカン照りの日には植え付けができません。せっかく植えても雨が降らないとツルは枯れてしまいますし、しっかり根付かないのです。この日は小雨。全員が雨合羽を着ての作業。ピシッと張ったマルチシートの上にツルをぽんぽんと置いていき、穴を開けてできるだけ浅く長く植える船底植え。私はこれが何年やってもへたくそで、いつもツルを置いていく係です‥‥。

森田農園で栽培しているサツマイモは、土佐紅、紅はるか、干し芋用の人参芋、それに安納芋が少し。

サツマイモも最近は若い女性に再人気のようで、色んな品種が開発されています。安納芋に紅はるかやシルクスイートなどが有名ですね。どちらもしっとり、ねっとり系です。他にも紅あずま、紅はやと、かほっくり・・・・どこの産地も特色あるお芋に力を入れ始めたようです。

土佐紅。皆さんご存知ですか?

鳴門金時は知っていても、土佐紅はご存じない方が多いと思います。これは高系14号という高知県が開発した早掘り品種で、とても優秀な品種だそうです。鳴門金時はこの高系14号の徳島名、とでも言うのでしょうか・・・高知が発祥なのに名前は徳島の方が有名だなんて、よさこいソーランみたいですよね。

土佐紅は、ほくほくした甘さが上品なお芋です。全国的にも有名な日曜市の芋天屋さんも、もちろんこの土佐紅を使っています。口に入れるとほろっと崩れるあの感じが、美味しい天ぷらにぴったりなんでしょうね。

サツマイモがブランド化して名前で買われる時代。私はこの大好きな「土佐紅」という名前を、もっともっと全国に広めていきたいと思っています。

 


毎日雨が続いています。

春先の植え付けの忙しい時期、全てが露地栽培の森田農園はなかなか外仕事がはかどらず・・・重い灰色の空を見上げてはため息をついています。ついこの間まではあんなにカラカラだった畑も心なしかアップアップしているような。

しなければいけない事が山積みで、蒔いた種が流れないか心配で、子供たちは進級で、洗濯物が乾かなくて。なんだか気ばかりが焦る日々です。

我が家の裏山には数本の桜の木があります。ちょうどダイニングの窓から見える場所。自宅に居ながらにして毎食お花見気分が楽しめるこの時期を、私たちは毎年楽しみにしているんですが、今年は本当に花が遅い。まだやっと3分咲きくらいかな?

事務仕事をしながらそんな事を思っていると、ふと題名の「桜雨」という言葉を思い出しました。桜の咲く時期に降る雨の名前です。また、この時期のにわか雨は「花時雨」と呼ぶそうです。

日本語の表現のなんと、なんと美しい事か!

高知の明日の天気は晴れの予報。焦る気持ちはいったん心の引き出しにしまって、花びらに雨のしずくが残る桜を愛でにちょっこり家族で出かけましょうかねえ。


ここ数週間は、毎週日曜市に顔を出しています。

母の店に私の商品を置いてもらっているのでその手伝いという事もあるのですが、ちょっと離れた駐車場に車を止め、他の方々の店舗を見ながら歩くのはとても楽しいものです。

春になって葉物が多くなってきたな。このお店の田舎寿司も美味しそう。わあ、もうタケノコが出てる!!

・・・・目的の母の店は東の端の方。たどりつく頃には手に荷物がたくさん揺れています。

娘は先に走っていっておじいちゃんにお小遣いをもらいお隣のパン屋さんでケーキを買ってすでに食べていたりもします。

私自身は嫁ぐまで周りに農家はおらず、正直、日曜日は「仕事はお休み」の感覚でした。

3年前に就農してからも、子供が小さい事もあって私達夫婦は日曜日は子どもと過ごすと決めていました。

ですが、買い物に来られるお客さんに説明をしながら買っていただく、この行為のなんと楽しい事か!できる事なら毎週行きたい、と思うようになりました。

さらに、最近ある方と日曜市の話になりました。

森田農園は8代目、日曜市は300年の歴史。もしもその頃から出しているとするとこれはすごいよね、と。

調べてみると父が小学生の頃からの出店だそうで、65年ほど前でした。ここ枝川と高知市内をむすぶ咥内坂は明治の時代でも難所と言われていたらしく、馬車でも荷車を引いては上れなかったそうです。

300年じゃなかったと残念がっていた私にその方は、

「これまで65年の歴史があるという事はあなた達の代には100年を迎えるという事。喜ばしい事です。」

と言って下さいました。はっとさせられました。

高知の観光の名所、日曜市。

子供の頃はお客さんとして歩いた追手筋を、今は生産者として歩いている事が、なんとなく不思議で、そして誇らしく感じられるようになりました。娘がもう少し大きくなった時、8代目としてテントの下に立つことが今から楽しみです。

 

 


園芸連が推奨する【エコシステム栽培】を取り入れている森田農園の生姜。

今年も本格的に植え付けが始まりました。

生姜農家は、昨年収穫した中でもとびきり良いものを翌年の種として大事に半年ほど保管します。その種生姜を、管理機で道をつけたところに切り口や向きを考えながらひとつひとつ丁寧に植えていく・・・いやまさに「置いていく」という言葉のほうがしっくりきます。重いコンテナを何度も運び、腰を曲げての作業はなかなかの重労働。ですが、一家総出の作業はテンションも上がりなかなか楽しいものです。いわゆる「親生姜」と呼ばれる種生姜。枝川の真っ赤な赤土の布団でしっかり眠って健康な子をたくさんつけてほしいものです。

 

 

 


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