「農」のある暮らし

「もったいない」をバネに

夫を手伝う形から入り、この2月末で3年を迎えようとしています。早いなあ・・・。

よく、農業を始めたきっかけは?と聞かれます。沢山ある答えの中、自分自身どの想いが心の中を一番多く占めているのか、その都度考えさせられます。3年前と今ではその想いもまた、変わらず強く残るものと変化するものもあったりして。質問される度に、なんだか初心に戻れる気がします。

そんな中、始めてからますます大きくなる気持ちがあります。それが「もったいない」という気持ち。農業を生業とする方たちは皆さんそうだと思います。私同様、日々葛藤されている方も多いのではないでしょうか。

ちょっと大きすぎる。ちょっと小さすぎる。形が悪い。キズがある。黒点が出てしまった・・・・・

ジャガイモの芽や青くなったところのように明らかに身体に悪いものでなければ、食べることになんの問題もない野菜や果物たち。できるかぎり自分たちで食べていますが、畑にそのまま捨て置かれたり、ご近所さんにお配りしたりしてもなお、ある一定は出てしまうもの。

「捨てるならすごく安く売れば?」とも言われます。でもそうすると、他の「綺麗な野菜」の売れ行きに響いてしまいます。森田農園だけでなく、一緒に売り場に出ている方たちにもご迷惑がかかるかもしれません。

このいかんともしがたい想いをなんとかしなければ!と、今年に入って加工品の試作に奮闘しています。・・・なかなかうまくいかず煮詰まってますが(笑)